寿司屋のマナー

家は寿司屋ではないが一応深く関係する仕事をしていた。

今までは食に関してはこだわりのある方ではなかったが、
池波正太郎さんの著作をまとめて読む機会があり、考えさせられた。
ざっくり言えば、もっと食の造詣を深めたいと思った。

うる覚えだが、著作に
「人生は生まれたときから死に向かっている。
我々は生きるために食べなければならない。
言い換えれば、死ぬために食べなければならない」と、言ったような事が書かれていた。

そう聞くといつも何気に取っている食事も大事なことだと気づかされる。

どうせ毎日、何かしらを口にしなければならないのなら満たされるものを食べたいものだ。

出来得ることなら一食一食を大事にしたい。

一日二食と考えると一年で約700食。
10年で7000食。
思ったより食べる回数は多くない。

せっかくだからこの際、少し食にこだわってみよう。
膵炎の件もあるし、少しのお酒、おいしい食事を残された人生ではじっくりと堪能したいと思うに至った。

一食を大事に考えると食べ方も重要ではないか?

もちろん食べ方だけではない。
食材や歴史、調理法からマナーに至るまで知らなければならない事がたくさんある。

どうせ色んなお店に食べに行くなら、粋に食べたいし、不躾な客にはなりたくない。

タイトルはマナーとあるがまずは最低限、「心構え」を考えたみたい。

寿司屋にて

知人の寿司屋の親方に実際のところを聞いてみた。

これじゃなきゃイケないという事よりまずはこれはひどいという例を紹介する。

  • 食事が終わっているのにいつまでも居座る
  • だらだらずっと酒を飲み続ける
  • カウンターでPCを広げる
  • カウンターで書類や雑誌を広げる
  • 携帯でしゃべる
  • 知ったかぶりをする
  • 子供を躾けない
  • 偉そうにする
  • 下衆な話をする

これを聞くとなんか当たり前のような気がするけど、このようなお客さんは多いようだ。

逆に粋だなと感じるのは(こうであったほしい)、

最初にビールあたりで口を湿らせ、その後軽く刺身を注文。
旬の一品を一つ二つ注文し、それを食べながらお酒を2合くらい飲む。
その後は軽く寿司をお茶でつまむ。
握りは出したものからどんどん食べていく。
食べるといきは真剣。無駄口をたたかない。
そして握りを食べ終えると、さっと席を立つ。

なるほど。こういうお客だと職人も真剣勝負。
気が抜けないそうだ。

本当にうまい寿司を食べたいならこのようなポリシーの寿司屋を探すがよい。

池波正太郎先生曰く、「お姉ちゃん相手にべらべら唾を飛ばしながら握る寿司なんか喰いたくない」。

ごもっとも。

「寿司だろうと何だろうと真剣な時はへらへらしないでしょうと。
へらへらしながら仕事するようなやつはその仕事自体なめているんだ。真剣の意味をはき違えてるし、その奥深さが分かっていない。感性の鈍い職人なんだ」、と親方。
職人と言ってもピンキリなんですね。
たしかに今までの多くない経験からでも、仕事に真剣な寿司屋は店に入った時の匂いからして違う。清潔で凛とした空気が流れている。

寿司屋のカウンターで喋りたいお客は、
小料理屋のカウンターと寿司屋のカウンターでは違うことを理解していない。

小料理屋は酒をのむ場所。
自然と会話が重要となる。

今の板前たちは自身もこのことが分かってないから腕よりもトーク力を磨くのに一所懸命だ。
キッチリしたサービスとおしゃべりを一緒に考えてる。

寿司屋ではカウンターは純粋に寿司をつまむところだと再認識。

勉強になります。

さっそく寿司屋で実践しよう。

あ、でもそういう寿司を探す方が先決か。

 

 

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